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Contracts

契約書・取引の法務

契約書は「揉めたときに何が起きるか」をあらかじめ決めておく文書です。企業間の取引トラブルの多くは、相手方のひな型にそのまま押印した、口約束で始めた、自社のひな型を何年も見直していない、という平時の判断から生じます。責任の範囲、解除の条件、知的財産の帰属、支払条件。争点になる条項は決まっており、押印前に確認すれば修正できることがほとんどです。このページでは、契約書・取引の全体像と、確認すべきポイントを整理します。

Topics

契約書・取引で問題になる4つの場面

それぞれの場面について、詳細をテーマ別の記事で解説しています。

取引基本契約・業務委託契約

取引基本契約・業務委託契約

継続取引の土台となる基本契約と、請負・準委任の違いを踏まえた業務委託契約。自社ひな型に入れるべき条項と、相手方ひな型で修正を求めるべき条項があります。

詳しく読む:取引基本契約書・業務委託契約書を自社ひな型で作る ― 必須条項、請負… →
利用規約・プライバシーポリシー

利用規約・プライバシーポリシー

定型約款のルール(民法548条の2〜4)、消費者契約法で無効になる条項、個人情報保護法で必要な記載。Webサービス・ECでは必須の整備事項です。

詳しく読む:利用規約とプライバシーポリシーの作り方 ― 定型約款ルール・消費者契… →
NDA・ライセンス

NDA・ライセンス

秘密情報の定義と例外、有効期間、違反時の救済。ライセンス契約では許諾の範囲・対価・改良の帰属を決めます。

詳しく読む:秘密保持契約(NDA)とライセンス契約のチェックポイント ― 秘密情… →
取適法(下請法)・フリーランス法

取適法(下請法)・フリーランス法

2026年1月施行の取適法(改正下請法)と2024年11月施行のフリーランス法。発注側の企業に書面交付・支払期日などの義務が課され、違反は公表の対象です。

詳しく読む:取適法(改正下請法)とフリーランス法 ― 発注側の企業が押さえる適用… →
Basics

押さえておきたい法律の基本

01

契約は合意で成立するが、証拠は書面

契約は口頭の合意でも成立しますが(民法522条)、内容を証明できなければ主張は通りません。業務の範囲、納期、代金、支払時期は最低限書面にし、変更があれば変更合意も残します。メール・チャットでのやり取りも証拠になりますが、条件が散在して後から整理できないことが多いため、契約書への集約が基本です。

02

争点になりやすい条項

契約不適合責任(民法562条以下)と責任期間、損害賠償の範囲と上限、解除事由と中途解約、知的財産の帰属、秘密保持、反社会的勢力の排除、裁判管轄。これらは「相手方のひな型では相手方に有利に書かれている」のが通常で、受注側・発注側のどちらの立場かで修正の方向が変わります。

03

発注側に課される法律上の義務

資本金や従業員数の要件を満たす発注者には、取適法(改正下請法)により書面交付・60日以内の支払・減額や買いたたきの禁止などが課されます。フリーランス(個人の事業者)への発注には、規模を問わずフリーランス法の取引条件明示義務などが適用されます。契約書の自由だけでは済まない領域です。

Steps

対応の基本手順

自社ひな型の整備

よく使う契約類型(業務委託・売買・NDA・利用規約)について、自社の立場に合ったひな型を用意します。相手方のひな型から始めると不利な条項が残ります。

押印前のチェック

相手方の契約書は、責任・解除・知財・支払の4点を中心に確認し、修正案を提示します。修正要求は通常の交渉であり、関係悪化を恐れる必要はありません。

取引開始後の運用

検収・請求・変更の記録を残し、契約書の条件どおりに運用します。実際の運用と契約書がずれると、契約書の効力が弱まります。

法改正への対応

取適法・フリーランス法・個人情報保護法など、契約に影響する法改正に合わせてひな型を更新します。

Articles

契約書・取引の記事一覧

テーマ別の詳細記事です。新しい記事は毎日追加されます。

契約書・取引

契約書に押印する前に経営者が確認すべき10項目 ― 受注側が不利になりやすい文言と修正の方向性

取引先のひな形に押印する前に確認したい10の条項。受注側が不利になりやすい文言の例と修正の方向性を、民法・取適法・フリーランス法の条文とともに解説します。

代表弁護士 越水 遥
契約書・取引

取引基本契約書・業務委託契約書を自社ひな型で作る ― 必須条項、請負と準委任の違い、危険な条項、取適法への対応

相手方の書式に判子を押すだけでは守れない。基本契約と個別契約、請負と準委任、必須条項と危険な条項、取適法・フリーランス法の書面義務を整理。

代表弁護士 越水 遥
契約書・取引

利用規約とプライバシーポリシーの作り方 ― 定型約款ルール・消費者契約法で無効になる条項・必須記載と同意の取り方

利用規約が契約になる条件(定型約款)、消費者契約法で無効になる条項、プライバシーポリシーの必須記載、同意の取り方と変更手順を解説。

代表弁護士 越水 遥
契約書・取引

秘密保持契約(NDA)とライセンス契約のチェックポイント ― 秘密情報の定義・有効期間・違約金、許諾範囲・改良発明の帰属

相手のひな形に押印する前に見るべきNDAの5項目と、ライセンス契約の範囲・対価・改良発明の帰属。不正競争防止法・特許法・公取委指針から整理します。

代表弁護士 越水 遥
契約書・取引

取適法(改正下請法)とフリーランス法 ― 発注側の企業が押さえる適用範囲・義務・禁止行為・違反時の措置

2026年1月施行の取適法と2024年11月施行のフリーランス法。発注側の企業が負う義務・禁止行為・違反時の措置と5つの実務対応を整理。

代表弁護士 越水 遥
Outside Counsel

契約書・取引で顧問弁護士ができること

月額制の顧問契約で、経営に伴う法的判断を継続的に支えます。契約書・取引の分野では、次のような支援を顧問契約の中で行っています。

  • 取引先から提示された契約書のリスク条項の指摘と修正案の提示(顧問料の範囲内)
  • 業務委託契約書・利用規約・NDAなど自社ひな型の作成と定期的な改定
  • 取適法・フリーランス法への対応(書面の整備・支払条件の見直し)
FAQ

契約書・取引のよくある質問

相手方のひな型に修正を求めると、取引を断られませんか。
条項の修正要求は通常の契約交渉であり、合理的な修正案であれば多くの取引先は応じます。全面的な書き換えではなく、責任上限や解除条件など重要な条項に絞って提案するのが実務的です。
契約書なしで始めた取引で代金を払ってもらえません。
契約書がなくても、見積書・発注メール・納品記録などで合意内容を立証できれば請求できます。まず手元の証拠を整理し、内容証明による催告から進めます。債権回収の分野ページもご覧ください。
利用規約はインターネット上のひな型を使っても大丈夫ですか。
自社のサービス内容・料金・解約条件に合っていない規約は、肝心なときに機能しません。また消費者契約法や特定商取引法に反する条項は無効です。自社サービスに合わせた作成をお勧めします。
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